うぶすな 薬膳と九州 四季のごはん

季節の手帖

春夏秋冬の移ろいとともに綴る、
二十四節気の知恵と養生ごはんのこと。
もくじ

7月の薬膳茶【紫蘇酸梅湯】

2025年7月1日 火曜日

うぶすな定期便に同梱している薬膳茶のご紹介です。
毎月、季節にあわせて、
福岡”安樹堂”の漢方薬剤師・矢野久美子先生に
オリジナルでブレンドいただいています。

7月の薬膳茶【紫蘇酸梅湯】

酸梅湯(サンメイタン)とは
中国や台湾で夏によく飲まれる薬膳茶で
様々なレシピがあります。
酸梅湯の中心は、
梅を燻した生薬である烏梅や
酸味のある山査子など。
暑さや汗のかきすぎで消耗した体に
元気と潤いを与えてくれます。
今回はおなかを整え香りのよい
赤紫蘇(蘇葉)を合わせた
夏の養生茶です。

お茶の働き

配合:蘇葉・山査子・烏梅・洛神花(ハイビスカス)・甘草


≪効能≫
蘇葉(ソヨウ)
:胃腸を整え、食欲不振、消化不良、食中毒予防などによいです。
 また自律神経を整えて気持ちをリラックスさせてくれます。


山査子(サンザシ)
:汗などが漏れ出すぎないよう、酸味で収斂し体を潤わせます。
 肉や油っぽいものの消化を助け、おなかをすっきりさせます。


烏梅(ウバイ)
:梅を真っ黒く燻製にした生薬。
 のどの渇きを止め、体を潤わせます。
 夏に起こりがちな吐き気やおなかの不調を改善します。


洛神花(ラクシンカ)
:酸味があり汗が出すぎないように収れんしたり、夏の疲れを取ります。
 ビタミンやミネラルも豊富な生薬です。


甘草(カンゾウ)
:甘みをもち、気を補う働きがあります。
 酸味が胃に触らないように保護する働きもあります。

作り方の目安:
300~350mlの熱湯で8分~10分(好みに応じて調節)
※急須やマイボトルなどで入れることを想定しておりカップ2杯分取れます。
※好みで氷砂糖やハチミツを入れてお飲みください。

うぶすなにて、1回分に分包しています。
紙製のティーパックを使用していますので、
マイクロプラスティック溶け出しの心配はございません。

7月もすこやかに過ごされますように。

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