自己紹介
うぶすなを立ち上げた平田えりと申します。
私は、本業は弁護士をしています。
数年前に東京で執務していた頃、M&Aなど企業のプロジェクト案件を担当し、
規則正しい生活とは縁遠い日々を送っていました。
怒濤の日々の中で出会った『食』
そんなある日、
ずっとお世話になっているお姉ちゃんのような存在の美容師さんが、
私の顔色を見て、
「大丈夫?食事だけでも見直してみたら?」
と、訪問調理師さんを紹介してくれました。
私の場合は自宅に殆どおらず(自宅は寝るだけの場所)、
訪問調理を受け入れる余裕がなかったので、
1週間分のお弁当をまとめて届けてもらうようにしました。
早速、お弁当をいただいてみたら、
本当においしくて。
ふっと緊張が緩んでいくのを感じました。
旬の食材で、余計なものは何も使っていない
やさしい味。
そして、お弁当には毎回、
あたたかなお手紙を添えてくれました。
「えりさん。今日もおつかれさまです。
寒くなってきたので、今回は根菜類・スープを多めにしてみました。
あたたかくして、お身体を大事にされてくださいね。」
という具合です。
誰かが、私のことを想って作ってくれたごはんは、
こんなにもあたたかくて、美味しいのかと。
怒濤の日々の中でも、
食のひとときが、
私の緊張をふっとほぐしてくれました。
そのようなお弁当をいただくうちに、
少しずつ私は心と体の健康を取り戻していきました。
そのときぼんやりと、
こういうサービスがあったら、私と同じように救われる人は多いだろうな・・
と心に浮かびました。
うぶすなの誕生まで
その後、地元の福岡に戻ったタイミングで、
会社を経営する父が、事業承継して第一線を退くことになりました。
父は、半導体製造装置の会社を35年間経営してきて、
経営者の器と胆力を、私に教えてくれた人です。
父は、
「第二の人生、せっかくなら人に喜んでもらえることをしたい」
と話してくれ、
私がぼんやりと抱いていた食の事業を、二人三脚で立ち上げることに。
2年ほどの構想を経て、
私たちの想いに共感してくれた仲間(調理チーム)に参画してもらい、
「うぶすな」は産声を上げました。
うぶすなは、
あの頃私がいただいた
「ほっとするあたたかな食」
そして、
父が私に対して祈るように想ってくれていた
「無事に戻ってきてほしい」
という気持ちから
~自分自身と、大切な人の心体がどうか健やかであってほしい~
という切実な想いを、カタチにし、産まれました。
うぶすなは、
日本で1200年息づく「二十四節気にあわせた養生」という知恵と美意識を、
現代の私たちに活かし、また、後世に継いでいきたいと思っています。
皆様の心体がすこやかでありますように、心を込めて美味しい笑顔をお届けします。
コラムのこと
このコラムでは、
二十四節気にあわせて心と体をすこやかに整えるための養生の知恵や、
生産者さん訪問記、食材や調味料のこと、日々の調理の様子などを、
春夏秋冬の移ろいとともに綴っていきます。
コラムを通じて、
自然の大きなリズムに浸ってふっとゆるんだり、
くすっと笑うひとときをお届けできましたら嬉しいです。
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