うぶすな 薬膳と九州 四季のごはん

季節の手帖

春夏秋冬の移ろいとともに綴る、
二十四節気の知恵と養生ごはんのこと。
もくじ

食材のこと(お野菜編)

2024年5月5日 日曜日

お米は、
有機または栽培期間中農薬不使用のもののみを使用しています。

お野菜は、
有機または特別栽培のものを使用。
まれに彩りのために使用する慣行栽培野菜は、
1商品あたりの重量割合を3%以下としています。

これまでは、
お野菜も有機または栽培期間中農薬不使用のものだけを使用していました。
このたび、特別栽培のものを使用することとなった背景について
お伝えさせてください。

“季節にあわせた養生”との両立

私たちは、“季節にあわせた養生”をコンセプトに
商品を開発しています。

うぶすなを始めてから3年間
“季節の養生”を体現するために使いたいお野菜があっても
「あ~・・このお野菜は有機・無農薬がないな」
「あっても、北海道から取り寄せないと・・」
と、私たちが目指したい地産地消とは相矛盾する現象が
日常的に生じていました。

たとえば、夏の養生の代表メニューの「ラタトゥイユ」
体の余分な熱をさます作用(清熱作用)のあるトマトやなす、
そして、
体を冷やさず(平性)、食欲増進・消化を促してくれる
梅雨時期にもうれしいピーマンやパプリカ
を使いますが、

有機・無農薬野菜に限定すると
「なすもパプリカも手に入らない・・」
「彩りのためにパプリカの赤、使いたいな・・・」
ということが頻発していました。


有機・無農薬野菜だけを使うことと
“季節の養生”というコンセプトを実現すること

そして、有機・無農薬野菜だけを使うために
北海道などの遠方から調達することによる
CO2排出(カーボンフットプリント)・・・

3年間、このジレンマに悩んできました。

そのような中で
特別栽培に取り組まれている農家さんのお野菜を
実際に手にとると
エネルギーが漲っていて、
たくさんの愛情が込められていることが
ひしひしと伝わってくるものがたくさんあります。

そこで、
創業当初からアドバイスをいただいている
福岡を代表するオーガニックショップ「ナチゅ村」さんにて
取り扱われている、特別栽培の農家さんをご紹介いただき、

このたび、
お野菜は、有機または特別栽培のものを使用する
こととさせていただきたいと思います。

有機・無農薬野菜だけを使っていることに
うぶすなの価値を感じて下さっていたお客様には
大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。

季節の養生(二十四節気に詰まった先人の知恵)を
これまで以上に、現代の私たちに活かすこと
季節野菜の彩りを目でもたのしむこと
そして、
なにより、安心・安全な食をお届けする想いは、
これからもずっと変わりません。

添加物は使わず、自然素材だけ

うぶすなは、調理工程で、
食品添加物物を一切使いません。

調味料まで厳選しています。
調味料のことは、別の記事でご紹介します。

これまでも、これからも、
食べれば食べるほど元気になるごはんを目指して、
美しく清々しいキッチンから、
ひとつひとつ、心を込めてお届けします。

今後ともよろしくお願いいたします。

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